孤独死とは一人で暮らしている人が、家族や知り合いなどに看取られることなく独りで死んでしまうことを意味します。
現在日本ではなんと約3万人も孤独死していると言われています。
日本では問題になっている「孤独死」ですが、海外ではどうなのでしょうか?
英語で「孤独死」は solitary deathやunattached deathやlonely deathと表すのですが、
でご説明したように海外にも特殊清掃業というものは存在します。
日本の孤独死、特殊清掃士を取り上げた海外メディア
日本の孤独死、特殊清掃士を複数の海外メディアが記事にしています。
日本と同じように高齢化が進んでいる先進国において、特に多く取り上げられている印象です。
なんと「kodokushi」が、上で紹介したいくつかの記事において紹介されており、wikipediaにも単語が載っています。
また、以下の動画(RT Documentが制作)は
なんと95万回も再生されており、コメント欄は多くの外国人によるコメントで埋まっています。
コメントをみると、多くの外国人がこの動画をみて心を揺れ動かされたであろうことが見て取れます。動画に出てくる老人を哀れんだり、核家族化する社会に意見を述べたり、日本以外にもこのような状況は広がるだろうと予想するコメントが多く見られました。
海外の高齢者介護
総人口に対する65歳以上人口の比率は日本は27.47%で世界一位です。
世界二位が23.31%でイタリア、世界三位が21.89%でポルトガル、世界四位が21.66%でドイツ、世界五位が21.61%でフィンランドです。
日本が群を抜いて高齢化社会となっていることがわかるでしょう。
世界の先進諸国の多くは高齢化社会に向かっており、そういった国ではどのような介護が行われているのでしょうか?
スウェーデン、アメリカ、中国で比較しましょう。
スウェーデン
高齢者の割合 | 20.09% |
介護サービスの内訳 | ・在宅サービスが基本、 ・「コミューン」(市町村)が財源の管理や運営を行う。 |
介護サービスの料金 | 高齢者は少ない金額的負担で介護を受けることができる。 |
特徴 | ・1970年代くらいという早い段階からから、介護サービスに注力してきた。 ・高福祉高負担である。 ・老人が積極的な生活を暮らせることを目標にしている。 |
アメリカ
高齢者の割合 | 15.80% |
介護サービスの内訳 | ・高齢者の約90%が自宅にすみ、残りが施設でくらす。 |
介護サービスの料金 | 国からの補助が無いため、施設に入るには高額の料金を支払わなくてはならない。 |
特徴 | ・自己責任 ・家族が介護をする。 ・女性が介護をする場合が多い。 |
中国
高齢者の割合 | 11.19% |
介護サービスの内訳 | ・これまでは家族による介護が主だったが、最近は高齢者の一人暮らしが増えてきたため、在宅介護の需要が伸びている。 |
介護サービスの料金 | 地域によっては、介護保険制度によって介護サー ビスを受けることができる。 |
特徴 | ・空巣家庭と呼ばれる高齢者のみの家族が増加 ・政策により、施設数が最近増えた。 ・介護保険制度を試験的に導入している。 ・介護の質が向上してきている。 |
まとめ
海外で取り上げられる日本の「孤独死」「特殊清掃業」について、海外の介護事情についてご説明しました。