海外で孤独死するとどうなるの?

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海外移住して孤独死

現在海外に長期滞在か永住しているひとは約135万人います。(平成29年外務省調べ)

若いうちにお金を貯めておいて、そのお金を使って海外移住をし老後の生活を楽しむというのは多くの人の憧れでしょう。

ですが、そんな海外移住した人が海外で貧困に苦しみ、寂しく孤独死するというケースが多く発生してしまっているようです。

確かに、東南アジアに滞在すれば物価は日本で暮らしている時と比べるとはるかに安いです。

健康に暮らしているときは年金などを使って十分に暮らして行くことができるのですが、一度怪我をしたり病気にかかってしまうと、日本のように国からの十分な補助がある国は東南アジアにはそう多くは無いので、治療費に莫大なお金がかかり一気に生活に困ってしまう人がいるそうです。

海外だと、知り合いも少ないので介護が必要になったときに助けてくれる人は身の周りにほぼいないかもしれません。また老人ホームは海外では高額の費用がかかるので、介護施設に入るのも難しいでしょう。

安易に海外移住を決めるのはリスキーかもしれません。

海外で死ぬとどうなる?

旅行や留学、海外移住で海外にいっていた日本人が海外で死んだ場合、どうなるのでしょう。

遺体の処理には①現地で処理する場合②日本に輸送して日本で処理する場合の2パターンあります。

まず、日本人が亡くなったことを現地の警察や病院などの公的機関が現地にある在外公館に連絡し、そこを経由して日本にいる遺族に連絡が入ります。

連絡が入ると、遺族が遺体の処理をどうするかの判断をします。

現地で埋葬を行う場合は書類手続きに時間がかかることがおおいので、日本に輸送される場合が多いようです。

日本に輸送する場合、エンバーミングと呼ばれる処理を遺体に行う必要があります。(国によっては、エンバーミングができないところもあります)

エンバーミングとは、火葬されるまでの間に遺体を綺麗に保存しておく技術です。エンバーミングを行う職業をエンバーマーといいます。

海外ではよく行われている技術ですが、最近は日本でも注目されるようになっています。

エンバーミングではまず、遺体の消毒を行います。次に鼻や口を洗います。その後、遺体の顔を整えてから、体を切開し、血液を抜いたり遺体に防腐剤を入れ、切開部分を縫合します。化粧、髭剃り、着付けなどの処理を終えたら終了です。

エンバーミングを行うことで、遺体が腐りにくくなり輸送可能になるのです。

在外公館の職員が必要書類の準備を手伝ってくれる場合が多いですが、飛行機、空港などの手配、日本に着いてからの葬儀社の手配などは遺族が中心となって行う必要があるようです。

海外から遺体を輸送する場合かなりの費用がかかってしまいます。

更にそこに日本で行う葬儀費用も加わるので、大変高額となってしまうでしょう。

トラブルが生じないよう、費用は十分に確認しておくべきです。

まとめ

海外で孤独死する日本人、海外で孤独死するとどうなるの?についてご説明しました。長期で海外に行く場合は、自分が死んだらどうするかについて家族と事前に話し合っておいた方が良いかもしれません。

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