特殊清掃とは、亡くなった人の部屋を原状復帰させる仕事のことです。
最近は特殊清掃業の認知度が上がってきていて、それを取り扱う漫画も増えてきました。今回は、そんな特殊清掃業についての漫画を3つご紹介いたします。
不浄を拭う人
作品内容:
山田正人、39歳。彼が脱サラしてはじめたのは、孤独死などの変死体があった屋内外などの原状回復をサポートする「特殊清掃」の仕事だった。彼は、さまざまな状態で死を迎えた人びとの「生活の跡」を消しながら、故人の生前のくらしに思いをはせる……。『透明なゆりかご』の沖田×華が描く、新しい物語!
著者・作者:
沖田×華(おきたばっか)、天池康夫(あまいけやすお)
掲載雑誌:
本当にあった笑える話Pinky
発行元:
ぶんか社
配信:
現時点(2019年8月19日)で9話まで
感想:
沖田×華さんの可愛らしい絵のおかげで、絵からくる「グロさ」は抑えられていますが、それでも描かれている内容がかなりグロいものなので苦手な人にとっては読むのが辛いかもしれません。
リアリティーのある描写で人の死、孤独死について考えさせられる良い作品でした。どんどん話に引き込まれ続きが気になってしまう作品です。
主人公が霊感持ちという点について賛否両論があるようです。特殊清掃は明らかに霊感持ちには向いていない仕事だろうとは思いましたが、死を強く連想させるおもしろい設定だなと私は思いました。
ROUTE END
作品内容:
人の死が日常的となる職業、“特殊清掃業”を生業とする青年・春野。彼が近隣で続発する連続猟奇殺人事件、「END事件」に足を踏み入れて…。生と死の在り方を問うサイコ・サスペンス開幕!!
著者・作者:
中川海二(なかがわかいじ)
掲載雑誌:
少年ジャンプ+
発行元:
集英社
配信:
8巻で完結
感想:
主人公の職業は特殊清掃ですが、サスペンスがメインなので仕事現場はそんなに出てきませんでした。特殊清掃についての描写は、1話が一番多かったかと思います。その後は「END事件」に話が移っていきました。
死体はたくさん登場しますが、そこまでグロさは感じなかったです。
まさにドキドキ、ハラハラという感じのストーリーでどんどん読み進めてしまいました。また、すでに8巻で完結しているので一気読みするのがおすすめです。
デス・スウィーパー
作品内容:
兄が自殺したのをきっかけに『清掃人(スウィーパー)=死体のあった部屋を掃除し遺品を処理する仕事』になる事に決めた裕行。常に仕事依頼が舞い込む状況に裕行は何を思うのか…
著者・作者:
きたがわ翔(きたがわしょう)
配信:
5巻で完結
感想:
絵がとても綺麗でした。そのせいか、死体描写がすごくリアルで印象がかなり強いです。どんな人でも決して逃れることのできない死について、考えさせられる内容です。
なんだか読んでいるとゾクゾクする面白い漫画でした。
東日本大震災の影響で途中で打ち切りになってしまったと言われています。最終巻についての評判が大変悪いですが、途中で打ち切りになったなら仕方がないのかなと私は思いました。
まとめ
今回は特殊清掃を取り扱った漫画を3つご紹介いたしました。
「不浄を拭う人」、「ROUTE END」、「デス・スウィーパー」はどれも魅力的な漫画でした。
これらの漫画によって「特殊清掃」という職業について知ったという人も少なくないかと思います。
絵で見ると、孤独死の悲惨さや特殊清掃業の厳しさがよく分かります。