日本と特殊清掃業の現状

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日本の高齢者事情

日本の総人口 1億2631万人のうち65歳以上の人口は3562万人であり、1.12%一年前と比べて増加しています。65歳以上の日本の全人口に占める割合は、およそ28%です。

 

2025年には高齢者人口は3677万人に達すると見込まれており、2025年を超えても増加傾向が続き、2042年に3935万人でピークを迎えその後減少に転じると予想されています。

高齢者の割合については、2036年3人に一人が高齢者、高齢者人口が減少に転じると予想されている2042年以降も高齢者の割合は増加し続けると考えられており、2065年には国民の約2.6人に一人が65歳以上の高齢者となる社会がくると言われています。75歳以上の高齢者については約4人に一人とと推定されています。

平成29年版高齢社会白書総務統計局のデータを参考にしました)

下のグラフは出生数及び死亡数の将来推計ですが、

死亡率は今後20年くらいは上昇することがわかり、死亡率についてはずっと上昇し続けるということがわかります。

 

ニッセイ基礎研究所が2012年に出した報告書によると、
東京23区における孤立死の発生数から全国の推計すると、

死後2日以上たって発見される高齢者は全国で26821.3人

死後4日以上たって発見される高齢者は全国で15603.0人

死後8日以上たって発見される高齢者は全国で8604.9人

ニッセイ基礎研究所 No.11-014 25 January 2012 )

すごい人数だね…

一人寂しく死ぬのは嫌だな…

 

東京23区内での一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数

(東京都監察医務院公表)

15年ほどで2倍にまで急激に増えていることがわかります。

 

上の統計は東京23区内に限定されたものであるが、東京23区で起きている孤独死は日本全国の3分の1を占めるという説もあります。都会では人間が希薄であるため、誰からも発見されずに一人で死んでいく孤独死が生じやすいのでしょう。

高齢者が孤立しないように周りが気に掛けることが大切ですね。

 

また以下のデータからわかるように、事故は住宅の中でもっとも起こりやすく、一人暮らしの老人が住宅で事故死してそのまま誰にも発見されずに放置されてしまうという状況も十分に考えうる。

事故発生場所(独立行政法人国民生活センター 平成25年公表)

事故が発生する場所の70%以上が住宅です。
特に65歳以上の高齢者は65歳未満20歳以上の人に比べて、住宅における事故発生率が高くなっています。

 

特殊清掃業者の現状

以上の統計からわかるように、孤独死が増えているという日本の状況を反映してか特殊清掃業者の数は急増しています。2013年から2015年の間に15倍超まで増えたというデータもあります。

まさに成長市場!

 

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